女性用アパレルのジャパンイマジネーションは、10~20代向けブランド「セシルマクビー」の店舗事業を撤退するする決定をした模様です。
若者を中心に、1990年代からアパレル業界を席巻してきました。
2020年春の、新型コロナウイルスによる売り上げ減少も響いてしまって、事業の継続が難しくなってしまったのです。
ジャパンイマジネーションは、2007年の242億円をピークに徐々に売り上げを落としてしまって、2020年売上高は前期比9.1%減の121億円で、6期連続の赤字だったのです。
それは、21年2月までにセシルマクビーの全43店舗を閉店するものであります。
渋谷の「マルキュー」は、流行を発信してきた主力店でもあったのです。

セシルマクビーの社員
ジャパンイマジネーショングループは、今回の事業再構築に伴い、希望退職者を募集したり人員整理を進めているのです。
今後のセシルマクビー
今後は、コロナ禍でも業績が、推移しているブランドがあります。
- アンクルージュ(Ank Rouge)
- ジェイミー エーエヌケー(Jamie エーエヌケー)
- デイシー(DEICY)
この3つを、子会社のスタニングルアー社に集約します。
- スタニングルアー(STUNNING LURE)
この4ブランドで、店舗とECの両軸で事業発展に注力していくのです。
セシルマクビーの歴史

セシルマクビーは、ジャパンイマジネーションの前身であるデリカ時代の1987年にスタートしました。

80年代デビューですね
1996年に「渋谷109」でセクシーカジュアルブームに火が付くと、クリアランスセールで客が殺到する人気店となり、その象徴的ブランドとなったのです。
2000~2013年には、渋谷109で「カリスマ店員」も輩出するなど「ギャルブランドの王道」として、売り上げナンバーワンになりました。
しかし、2008年の「H&M」上陸に代表されるファストファッションの拡大やリーマンショック、セクシーカジュアルを支持した「ギャル層」の消滅などを受け、売り上げは減少してしまいました。

あれだけ流行った、渋谷のギャル文化は衰退したのです
小売り出身企業として、OEMメーカーからの調達を長年貫いてきたのですが、最近はSPA型への切り替えも模索することもあったのです。
また、2019年にはセクシーカジュアルから、フェミニンカジュアルへのリブランディングを進めました。
それは、2017年には「ギャル」というワードが「ネガティブ」に捉えられた時代背景があったからです。
「渋谷109」の店舗も11月にリニューアルし、立て直しを図っていたが、コロナショックの影響は大きかったのです。
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