卵巣がん
卵巣がんは、早期発見が難しい癌の1つなのです。
卵巣がんに罹る人、そして卵巣がんで亡くなる人と言うのは、年々右肩上がりなのです。
こうした中で卵巣がんを予防するために、患者さんが癌になってない卵巣などを切除する手術が2020年4月から保険適用になります。
そこで卵巣がんの早期発見と、4月から保険適用となる卵巣がんの予防切除法について、説明していきます。
卵巣がん
まず、卵巣がんについてなのですが、卵巣と言うのは子宮の両脇に一つずつある親指くらいの大きさの楕円形の臓器です。
重さは6グラム程度です。
女性ホルモンを分泌したり、卵子が月経が停止するまで周期的に放出します。
そんな卵巣にできるのが、卵巣がんなのですが、この卵巣がんは非常に厄介なのです。
と言うのは、早期の卵巣がんには自覚症状が無いのです。
腫瘍が小さい場合でも、婦人科検診などで早期に発見される事もあります。
ただ、卵巣が腫れている状態でも、かなり大きくなるまで無症状ななってる事が厄介なのです。
下腹部にしこりが触れる・お腹が張る・トイレが近い・食欲の低下などの症状があって受診する事が多いのです。
このような時には、もうすでに癌が進行してる事が少なくないのです。
さらに卵巣がんが進行すると、これは当然の事ですが転移していきます。
卵巣がんが転移する場合は、お腹の中の臓器に、癌が広がって行きやすいのです。
お腹の中に癌が広がる事で、お腹に水が溜まって、お腹全体が張ってきます。
さらに胸にまで癌が広がる事で、胸に水が溜まって息切れすると言った症状が出ます。
そこで初めてに異常に、気づく事も少なくないのです。

発見が遅れてしまうのです!
ここ迄なれば、かなり転移した段階なのです。
その状態で発見されたら、5年生存率は20%を切ってしまうと言う事になるのです。
こんな事だから、早期発見が必須な癌の1つなのです。

自覚症状が無いのは厄介ですね
何度も言いますが、自覚症状が無いので、早期発見が難しいのです。
卵巣がんに罹る人
ただ、自分が卵巣がんに罹りやすいかどうか?
これは自分でもチェックできるのです。
卵巣がんチェック
卵巣がんになる原因と言うのは、いくつかあって、それに該当してるかどうかで自分のリスクを知る事ができるのです。
そのリスクなのですが、チェック方法としては3つあります。
①
1つ目は、妊娠出産経験があるか無いかです。
卵巣の大きな役割の1つに、排卵があります。
排卵する度に卵巣の膜は傷ついて、それが修復されてもとに戻ると言う事が繰り返されます。
この修復の時に細胞の一部に、変異が起きて卵巣がんになると言う事が考えられてます。
その為、排卵の回数が多いほど卵巣がんのリスクが高いと言う事です。
妊娠中や出産後は、排卵が起こらない為に妊娠出産経験のある人はリスクが低くなるのです。
なので、出産経験が無い人はリスクが高くなります。
②
2つ目は40歳以降かどうか?
現在、40代かどうかです。
排卵回数が多い場合に、リスクが高くなります。
その為、排卵を繰り返してきて40歳代以降の人と言うのは、リスクが高くなると言う事です。
③
3つ目です。
この3つ目が大きなポイントなのです。
家族に卵巣がんや乳がんに、罹った人がいるかどうか?です。
卵巣がんの、およそ1割は遺伝的な要因が関わってると言われてます。
実際に、家族や親せきに卵巣がんや乳がんに罹った人がいる。
又は、そうでない場合を比べて卵巣がんになる確率が、高いと言う事が分かってます。

ホント3つ目は大事な項目なのです。
腫瘍の内診
この卵巣に腫瘍が有るか無いかを、確認する内診。
そして超音波検査を受けることが、とても大事になってくるのです。
卵巣がんのリスクが高い人や、気になる症状がある人は1年に1回と言わずに、半年に1回とかと言うように検査を受けるようにした方が良いのです。
また、遺伝的な要因がある人は、これは20代30代から検査を受ける事が勧められます。
検診は40代からと言わずに、20代から受けるようにしましょう。
検査を受けて卵巣がんが見つかった場合は、早期では手術と抗がん剤の治療が基本となります。
手術では両方の卵巣・子宮・リンパ節を切除します。

何故、卵巣を両方取るの??
これは後で、もう片方の卵巣に癌ができる事が多いのです。
その卵巣がんの時に、すでに片側の卵巣にも転移してしまってる事も多いからなのです。
手術後は2種類の抗がん剤を点滴投与するのが、治療としては一般的なのです。
これが標準治療となってもいます。
かつては早期の卵巣がんでも、生存率は50%と、そ域でもこれくらい低かったのです。
しかし最近では、この薬の良さ、薬がどんどん進歩してきたことによって80%くらい、早期がんだったら抑えられます。
ただし、これは早期の卵巣がんの場合で進行癌や末期癌は厳しいのが実状です。
やはり卵巣がんのリスクの高い人は、早期の対策と取る必要がると言う事です。

対策の方法は??
卵巣がんや乳がんと言うのは、先ほども説明しましたが、リスクの高い人が分かってます。
乳房切除手術
その中で、特に遺伝性の乳がん・卵巣がんの患者さんが予防的に新たな癌を防ぐために健康な状態の乳房の切除する予防切除があるのです。
この予防切除が、2020年4月から保険適用になります。

これだけで思い切った判断になりますね
中々、踏み切れない人も多いのです。
これは対象の遺伝子に遺伝性乳がん・卵巣がん症候群と診断された卵巣がんや乳がんの患者さんです。
卵巣がんになった・乳がんになった患者さんなのです。
近年では、予防切除によって新たな発症や死亡のリスクが低下する事が分かったのです。
実際に保険適用ではなく手術を受けてる人が、増えていたのです。
今までは高額医療
しかし費用が数十万円から数百万円と高額な事から学会とか患者さんたちが、保険適用を求めていたのです。
今回、保険適用になる事によって、患者さんの負担は3割負担になります。
さらに高額療養制度が使えるようなりますので、患者さんの年収によって少し違いがあるのです。
適用後は、5万円から8万円の負担で済むようになります。
実際にどういう風になるのか説明します。
卵巣卵管癌の患者さん、この人達は、両側の乳房の切除、そして乳房の再建、これらが保険適用になります。
そして乳がんの患者さんは、乳房の反対側、癌になってない乳房の切除、そして乳房の再建、さらに卵巣卵管の切除が保険適用となります。

2020年4月からの適用になるのですね
中々、手術を受けたくないと言う方はたくさんいるのです。
そういう人たちの場合は、手術をしたくない人の場合です。
早期発見が大事なのです。
早期発見のために、定期的に受ける超音波検査などを使った検査があります。
それも2020年4月から保険適用になります。
このへんは、予防と言う事で、早期発見と言う方法でやっていきます。
超音波検査も今までは保険適用ではなかったのですから、少しの負担で検査ができると言う事になります。
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